狗留孫山は、山口県山口市徳地にある標高544mの山である。佐波川の右岸にそびえる大きな山である。山口県内には、豊北・豊田の境目にもうひとつ狗留孫山がある。(県外では奈良県と三重県の県境に同名の山がたった1つあるにすぎない。)参道には丁塚と石仏が並び、結界を超えて霊場に入ると、巨岩に端正な三十三箇所霊場の観音磨崖仏が彫られている。
白石山から見る狗留孫山 | 大きな地図で見る |
歩行距離 | 5.7km |
所要時間 | 3時間30分 |
累積標高差 | (+) 500m (-) 500m |
コース | 法華寺10:40 → 石の鳥居10:50 → 霊場入口11:25 → 510mピーク12:10 → 狗留孫山12:30 → 510mピーク → 霊場入口 → 石の鳥居 → 法華寺14:10 |
佐波川の右岸・中国自動車沿いに庄方観音の法華寺横の駐車場に車を置き出発する。寺の右沿いを少し進むと一丁の丁塚があり、そこを左に曲がり石段を登る。陸橋を渡り中国自動車道を横切り、左に曲がると登山口がある。登山口には詳細な案内図がある。
登山口に入り急な階段を上がっていき、雑木の尾根道に入っていく。石の鳥居をくぐり両側にシダが茂る参道を進む。やがて左側の視界が少し開け徳地盆地を垣間見ながら歩く。八丁目の丁塚過ぎ枯れた松の木が目立つようになる。再び展望が消えて「狗留孫山霊場に入る」の結界を通り過ぎる。右に「八重がすみ 峰よりかけて狗留孫の 仏のちかいたのもしきかな」と彫られた大きな御詠歌岩がある。やがて杉の巨木が目立つようになり石段を上がると奥の院がある。奥の院の左側に進むと直ぐに急登の細い登山道になる。穴観音の分岐を通過、山頂に向かい尾根のジグザグ道を進むと東方遙拝所にさしかかる。その大岩の上からは南側の展望が開け佐波川、要害岳、四熊ガ岳、大平山、矢筈ヶ岳などが見える。
巨岩の磨崖仏群を通り抜けていく。26番磨崖仏を過ぎた分岐を山頂方向に左上に進むと、510メートルのピークに達する。さらに狗留孫山山頂の標識の方向に稜線を下る。穴観音に続くもう一つの分岐を通り過ぎ、かなり長い急坂を下る。鞍部に出て最後の急登を登る。前方に人影と、黄色い声が聞こえる。子供づれの中高年グループと一緒になる。単独で山に登るとき人に束縛されず気楽な反面、淋しいこともある。こんな時人に会うととても心強くなる。子供達と一緒に急登を登りきると、狭い狗留孫山山頂(544m)へ到着する。山頂からは南側の展望が開け佐波川、要害岳、四熊ガ岳、大平山、矢筈ヶ岳、瀬戸内海が見える。
昼食を食べながらグループ(約20名)のリーダーと歓談する。グループは玖珂から来たとのことで、バスを使い山口県周辺の山々を廻っているとのこと(大人数でマイカーを使うと、はぐれて全員目的地に時間通りに集まれない場合があるからだそうだ。なるほど!)最高齢の人は84歳で、リーダーがグループの先頭を行き、サブリーダーである最高齢の人は、最後尾につき遅れた人の面倒を見るとのことだ。頭が下がる。自分はその年まで生きているだろうか。これからも元気で長く山登りを続けたいものだ。
玖珂のグループに別れを告げ先に来た道へ下山開始。帰りは穴観音のコースを進む。このコース途中には、となりの真田ヶ岳、右田ヶ岳を望むことができる。来た道を辿り無事法華寺横の駐車場に帰着。山の神様に感謝する。
← 法華寺から出発する。 ← 一丁塚 一丁塚の横に階段があり陸橋を渡り中国自動車道を横切る。 |
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↑ 登山口前の案内板 登山口に入る。→ |
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石の鳥居をくぐる。 |
シダと雑木の参道を歩く。 |
枯れた木が目立つ。 |
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狗留孫山霊場に入る。 |
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御詠歌岩 |
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磨崖仏 |
磨崖仏 |
スギの巨木群 |
磨崖仏 |
↑ 中腹にある奥ノ院に達する。 ← 奥ノ院のそばにある石碑 |
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穴観音と山頂の分岐を通過 |
玖珂から来たグループと一緒になる。 |
じゃんけんグーを連想する。 |
狗留孫山山頂(544m)に到着する。山は満員だ。 |
狗留孫山山頂からの眺望 |
下山中、真田ヶ岳を見る。 |
復路は穴観音のコースを下る。 |
無事、登山口に帰着する。 |
山麓より狗留孫山を見る。 | 狗留孫山・左側が山頂(544m)、右側が510mピーク |
山麓より狗留孫山を見る(2014.12.14)。 |
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